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Novel 001 : [ ヴァーチャル・トランス・マシーン ]

お友達のsandass様から送って頂いた作品に 手を加えさせて頂いた共作作品です。※ '04.10.15作成

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舞台は、映画「マトリックス」に登場するような仮想現実の世界。あらゆるセックスを実現するマシンで淫らなプレイに興じる佐緒里。その淫らな獲物を狙っていたのは電脳世界の野獣ハッカーだった。

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◆第1節『新宿歌舞伎特別区』

2015年 東京府

プロ野球が東北に新球団を設立し、10年が過ぎ、今や首都が東京都から宮城新都に移転した近未来。東京は、20世紀の名残を残した日本第2の都市として・・・存在していた。 京都が伝統文化を守るように、東京は『近代社会の象徴都市』としての存在意義が求められるようになっていた。新宿歌舞伎特別区は、最新テクノロジーが駆使された広告宣伝の立体フォログラフィーと古い街並みが融合した不思議な風景の中にあった。

歌舞伎特別区、コマ劇場・裏手の路地に入ると、昭和40年代そのままの雑居ビルが林立している。現在はレトロ・ブームであり、この一体にはかつてVHSと呼ばれるアダルトビデオやビニール本が高値で売られていた。そんな昭和の終わりをデザインしたかのような路地裏の雑居ビルに一人の男が入っていく。

男の歩き方・・・いや、その仕草全体に、どこか粘りつくような空気が感じられる。フェロモンというべきオーラだろうか?
しかし、それは、けして女性を惹きつけるものではなかった。中性的・・・それ以上に両性的ともいえそうな容姿は、男性の性欲さへも駆り立ててしまいそうだった。

地下へと続くすえた臭いの篭る薄汚れた階段を下りていくと分厚く頑丈な鉄扉がその女のような男を迎えた。男は、内ポケットから取り出したカードをカードキーに差し込み、キーワードを声紋識別集音マイクに向かって発声した。

「S・A・O・R・I」

その声は、まるで女のように母性的で暖かな声だった。それが、彼女・・・いや彼のキー・ワード・ボイスだった。彼女・・・いや彼は、今から男から女へと変態する儀式へと向かっているのだ。そして、扉は静かに開く。

その内部は、外の風景とはうって変わって最新テクノロジーの宝庫であった。21世紀に入ってから、未だに続くリストラの波で、優秀なプログラマーたちがアダルト・風俗業界へ流れていった為だ。中には幾つかのブースがあり、予約したブース『F-3』が開いている。彼は壁が白く発光するそのブースに入っていく。

「週3回って、やっぱり多いかな。」

佐緒里は独り言のようにつぶやく。

実は、この佐緒里 という男は、一人の男に性的に隷属している。男は野性的で肉食獣のように洗練された肉体を持った同性愛者だった。最初こそ無理やり抱かれたものの、今や、佐緒里にとって大切な「マスター(ご主人様)」となっていた。しかも男が女として生きるという奇異な生活を強いられているのだ。同性愛に身を焦がすとは、それまでは思いもしなかったが、今では生活の最も重要な部分となり、 主(あるじ)の肉を欲しがるメスである自分さへ愛惜しいと感じていた。

(ご主人様は、今週もお忙しくて・・・お会い出来ない・・・身体が疼いて・・・また来てしまった。)

佐緒里は、そんな事を考えながら部屋の中央に向かった。

部屋の中央には大きな純白のソファーが居座っている。左右にがっちりしたアームがあり、 高い背もたれの上にはフルフェイスのヘルメットのようなものが見受けられた。本体の座る部分のちょうど真ん中には、大きな穴が開いている。その穴の奥には男性のモノに似せられたヴァイブレータが収納されている。さらに、ブース内の温度・湿度は、佐緒里の肉体の心拍数や体温といったパラメータに従って調整されていた。

「サイバーヴァーチャルセックススタンド」。
これは、十数年前に大ヒットした映画「マトリックス」に登場するような仮想現実の世界で猥雑なセックスを実現するマシンである。もちろん、離れた場所で不特定多数の相手と性交することもできる。

佐緒里は服を全て脱ぐと、細くくびれたウエストから大きく張り出しているヒップにかけて、愛惜しそうになで回した。そして、頬がかすかに紅潮し、唇が濡れ、軽くまくりあがるように甘い息が漏れる。感じやすく、柔らかい乳首がかすかに堅く充血し始めていた。それは、すでに女性の肌に近いものだった。 ヴァーチャルマシンで女性的なセックスを体験することで、正常な男性よりも女性ホルモンが多く分泌される事が 実際に確認されている。

「なんだか・・・また女性の身体に近づいちゃったみたい」

ソファーの脇にあるリーダーにカードをを差し込むとマシンからブーンという起動音が響く。佐緒里は、ソファーに横たわると右のアームからプラグの付いたコードを1本引き出し、首の後ろに埋め込まれたジャックに挿入すると左のアームに目を移した。アームから、小型のディスプレイが立ち上がり、タッチパネル画面が表示される。個人専用画面が開くと、同時にヘルメットがおりてきて、佐緒里の頭部を覆ってしまった。

画面には「M」「S」「P」「A」 の4つの大きなフィールドがあった。

「M」のフィールドは、もちろんSAORI の隷属するマスター(ご主人様)のデータ。
「S」は、自分自身が享受したプレイを記録した快楽のデータ。
「P」は、マスター(ご主人様)がSAORI に体験させた様々な男性のデータ。
「A」は、その彼らに陵辱された時の出来事を記録したデータである。

佐緒里は「M」のところをタッチし、マスター(ご主人様)のデータをマシンにダウンロードした。すると・・・次の瞬間・・・仮想現実の世界に引き込まれていった。そして、さらに次々とデータが自動的に転送される。佐緒里は、ヴァーチャルの世界で完全に女性の肉体を得て、マスター(ご主人様)の立派なモノを目の前にしていた。

(ああ・・・私が心酔する・・・ご主人様のモノが、お口の中に入ってくるわ・・・)

佐緒里が、舌をからめるとそれはいつものようにすぐに固く、大きくなりはじめ、やがて口いっぱいにひろがり、さらに喉の奥をゆっくりと犯していく。前にマスター(ご主人様)とセックスした時のデータがインストールされているのだ。喉の奥が熱く濡れてくるのを感じながら、さらに口を大きく開き、マスター(ご主人様)のモノを喉の一番奥まで飲み込んだ。唇、舌先、舌の根本の筋肉、喉の筋肉など、すべてを使って、マスター(ご主人様)の大きな筒を締め付ける。

「ああああ~~~ん、ご主人様ぁ~、ずっと欲しかったんです。」

しかし、突然、佐緒里はお尻に吐息を感じて・・・身体が痙攣してしまう。

「なんなの???一体・・・ヤダ・・・・あ・・・あああ・・・」


◆第2節『ハッカーの侵入』

電脳世界は外部とも当然繋がっており、ネットによるセックスも可能だったが、それを良い事に防壁を乗り越えてくるハッカーたちが社会的に問題視されていた。ハッキングの主は、自分のことを「sandass」と名乗った。

「ハロ~~~、アンタ、ボクのタイプだよ♪」

などとふざけたコトを言いながら、sandassは佐緒里を責め始めた。 sandassは、データを転送し始めると、

「試してみてねん♪自信作!!!データはボクちゃんの自慢のセクフレのエルちゃんのだよ♪」

なんとsandass自身のセクフレの「Aホール・データ」もバインドされている念の入れようだった。これで佐緒里はsandassのセクフレだというエルちゃんなる人物と同じA感覚を共有することができる。

エルという人物は、どうやら女性化したアンドロギヌス(半陰陽)であるようだった。 sandassが転送してきたエルのデータは、自分の直腸を意識的に脱肛させて、まるっきり女性の蕾のように拡げ、その粘膜を相手に舐めさせるという滅多にお目にかかれない変態的行為のデータだった。その有り得ないような快楽が佐緒里の蕾を襲う。

「ご主人様ッ、助けて!!!・・・あ・・・あ・・・でもスゴイ・・・もう許して!」

次にsandassは、NT(媚薬)のデータを転送した。時間が経つにつれ多幸感に包まれ、頭に霞がかかりもうどうなっても良いような気分になってしまいそうになる。

<そして、佐緒里は、sandassの舌をAに強制的に受け入れさせられ・・・感じ続ける>

sandassは、蛇か軟体動物のように器用に動く舌と唇で、有無を言わせぬテクニックでかき混ぜ、こねまわし、すごい勢いで奥の方まで強引にこじ開けていく。そして佐緒里のAを吸い上げはじめた。前戯段階のデータをカットして、いきなりフルスロットルで<驀進モード>に突入するように、データをリストラクチャーしてあったようだ。

(sandassのバカバカバカー、ああああ、こんな奥まで?あ・・・開いちゃう・・・あ、いったい何を吸い上げているの?ああ、この男、とんでもないの変態だわ。でも、凄い・・・全部開いちゃう、全部出ちゃうわあああぁぁぁぁぁぁッ!)

強烈な快楽に身を委ねかねない佐緒里に罰をくだすように、マスター(ご主人様)のモノが喉を激しく犯し始めた。喉の奥から女性の愛液のような唾液が溢れ、マスター(ご主人様)の動きに連れて音を立て始める。それがヘルメットの中で反響し、この上ない淫らな音となって、頭の中をいっぱいにした。さらに上下の口を、両方から「あり得ない」と思うほど奥まで深く犯されて、まるで自分の肉体が一本の管になり、その中を全部満たされているような感覚に襲われる。身体は汗まみれになり、口からは唾液がこぼれ、Aホールも開ききって体液があふれ出している。

sandassの遠隔操作により、佐緒里の自由は完全に遮断されてしまっているのだ。さらに、ソファーに装着された小さいアームが出てきて、乳首をつまみ、つねり上げる。ソファーに収納されていたヴァイブレータがホールを貫き、全身にさらに電気が走る。そして、佐緒里は、sandassの遠隔操作で何度も忘我の域に達してしまった。

(あああ、溶けちゃう。佐緒里・・・溶けちゃう。ご主人様ッ!お許しください。)


◆第3節『余韻の中で・・・』

sandassは、佐緒里が絶頂に近付いたことを確認すると、さっさとどこかへ行ってしまった。彼の目的は佐緒里の性感を引き上げることだったようだ。 いきなり、マスター(ご主人様)だけのデータに切り替えられ、マシンは正常に機能し始める。佐緒里はsandassとのプレイで痺れたままの蕾の中に、ようやくマスター(ご主人様)の立派なモノを根本まで受け入れた。太くて長い「それ」は、重く張り切ってヤケドしそうなほど熱く、食道と直腸の粘膜を限界まで押し広げながら、前後に激しく動いた。sandassに散々弄ばれたAホールは感じすぎて、まるで全身を串刺しにされているような感覚に襲われた。

「あ~~~~~~~~ッ」

佐緒里が鳴き続ける暇もなく、マスター(ご主人様)は巨大に膨れ上がったモノを引き抜くと、快楽にひきつり、めくれ上がった唇にその大きくなったモノをこじ入れた。 しばらく、出し入れするとマスター(ご主人様)のモノが弾けて、おびただしい量の液体が体内に注ぎ込まれた。喉の筋肉が痙攣し、1滴のこらず搾り取るように喉を鳴らし、ポッカリと広がってしまったAホールはいつまでも痙攣し続けていた。

佐緒里は混濁した意識から正気に戻ると、自分自身の男性自身からも液が流れ出している事に気付いた。身体を綺麗に消毒された備え付けの脱脂綿で拭き取ると、データを保存してマスター(ご主人様)のアドレスに転送した。隠さずすべてを報告するのがスレイヴの義務だと佐緒里は、知っている。このデータは、次のマスター(ご主人様)とのプレイに必ず反映しなければならないのだ。

この場所に通うことは、マスター(ご主人様)からの命令だったのである。もしかすると、sandassは佐緒里の性感を引き上げるために雇われたマスターの知人の一人であったかもしれない・・・しかし、その事は佐緒里にとっては大した問題ではなかった。

仮想現実の世界で起こったことは現実の身体に見事に反映されてしまう。脳内で起こった出来事が・・・知らず知らずのうちに自身の身体にフィードバックされてしまう訳だ。汗と体液でドロドロになった全身からは匂い立つようなフェロモンが過剰に発散されていた。佐緒里の身体は、また一歩、女性の身体に近付いてしまった。シャワー室に入って全身を洗浄し、火照った身体を冷却すると身支度を整えてブースを後にした。

外に出ると、さっきまでの淫らな行為をとがめるような太陽の光がまぶしい。黄色い光が生々しく感じられ、やはり、自分がやはり男に過ぎない事を佐緒里は実感させられた。しかし、身体の奥から沸き上がる女性的な性感がまだ全身を支配している。

(ご主人様、ごめんなさい・・・私・・・知らない男の味をまた覚えてしまいました。)

そう心でつぶやきながら、佐緒里はレトロな街並みの中を後ろ髪を引かれるように新宿駅に向かって歩いていった。





プロフィール

サオリーナ

Author:サオリーナ
ちす♪ 佐緒里です^▽^)b
オトコに生まれたけれど・・・
御主人様と出会ってすっかりオンナに育てられてしまいました。
愛さへあれば・・・変態でもイイじゃん♪

2003年よりWEBSITE「佐緒里のラヴトピア」<2010年終了>を立ち上げ、それ以来ネットの海を漂っています。

当ブログ・リンクより「画像も貼れるけど語り場的BBS」に跳べます。 コチラの掲示板では楽しく時にはHに語り合いましょ。

※カテゴリ・リンク「マイポートレート・ギャラリー」は私の女装&フェティッシュ写真集となっております。

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