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回想録Ⅲ。御主人様と私<第3章・肌が伝え合うもの>

旧サイト「ラヴトピア」より再録。始まりの記録。当時の画像と共に…



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御主人様と私 <第3章・肌が伝え合うもの>

いつものようにお風呂に入りメイクを施し着替える私。御主人様の今夜の御指定は「黒」

黒の網タイツ

黒網のスリップ

黒の首輪

そして、黒で覆われた隠微な身体に真っ赤な口紅が薔薇の花のように咲く。今夜、佐緒里を御主人様は、どのように抱かれるのだろう・・・しばらくして、黒のレザーで全身をキメた御主人様が私の前に現れる。

「どうだ?佐緒里」

しなやかな肉食獣のような肉体が黒革に包まれて雄のフェロモンを更に発散させる。私はそのビジュアルだけで幸せな奴隷へと堕ちていく。

「男らしくて素敵な御姿です。御主人様。」

御主人様が、意地悪く言います。

「お前の姿もいやらしくて素敵だよ。まるで娼婦のようだ。」

私は御主人様の足元に縋り付いて御主人様の匂いを頂く。革の匂いに包まれて、クラクラしちゃう。

「ああッ・・・とっても雄臭い・・・」

御主人様に、後ろから力強く抱かれて、佐緒里の身体は、軟体動物のように力が抜けてしまう。御主人様の手が身体を弄り、侵入してくる。ゴージャズな愛撫を受けて、何も考えられなくなる。そして、御主人様は黒い下着の胸元に手を滑り込ませ、鷲掴みにして言う。

「お前の心と身体は誰のものだ???」

「全て御主人様のものです。」

「お前は俺の何なんだ???」

「佐緒里は御主人様の女です。」

そう答えると、御主人様が、佐緒里のお尻に強く激しくスパンキングします。

「違う!お前は俺様の牝犬だッ。違うか?」

私は、お尻の痛みさえ快楽に変えて御返事してしまう。

「そうです。御主人様の牝犬です。」

「佐緒里、お前の全ては俺様のものだ。」

御主人様の硬くなった力強く脈打つマグマのような強張りへと私の唇が導かれる。私は何の抵抗も無く、全てを受け入れる。

佐緒里の口いっぱいに、御主人様の熱い体温と瑞々しい肌の感触が広がっていく。

「男らしくて力強い、御主人様の味がします。」

御主人様は、その言葉を聞くと美しい顔を快楽にゆだねて、歪ませていく。

「御主人様、佐緒里はこの味が大好きです。」

私の唾液と御主人様の粘液と二人の汗の匂いが、佐緒里の理性を失わせる。この匂い・・・御主人様の男らしい体臭と、この肌の味が無ければ私の喜びは完結しない。御主人様の肌から発するわずかに残ったフェロモンさえも佐緒里の舌は貪欲に汲み取っていく。この匂いも味も、肌の感触もすべて御主人様と共有した長い時間が与えてくれたものだという事に私は気付く。そして、御主人様の着る黒いレザーの淫靡な匂いが、その喜びに花を添える。

正常位で御主人様を受け入れる時、私は自分の中の母性を実感する。その時の二人は、胎児のように丸くなって抱き合いながら、子宮に帰っていく錯覚に陥る。

「お前は、俺無しでは生きていけないよ。」と御主人様が小さく囁く。

私は、御主人様の体重を一身に受けながら、その言葉に小さく頷いた。

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【佐緒里の回想】
一瞬一瞬の心の動きを忘れたくないという想いが、こういったテキストを懸命に書かせたのだと今ではわかります。言葉が紡ぐこと。肌を合わせること。忘れえぬファーストステップ。





回想録Ⅱ。御主人様と私<第2章・愛奴覚醒>

旧サイト「ラヴトピア」より再録。ネットの海に漂い始めて10年以上が過ぎました。当時の画像と共に…

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御主人様と私 <第2章・愛奴覚醒>

御主人様からの電話が鳴る。
嬉しくて、ニヤニヤしちゃいそうになる。
御主人様が優しく言う。

「今夜、家においで。来られる?」

「ハイ、大丈夫です。伺います。」

私はすぐにそう答えて、お仕事が終わると着替えと化粧品を取りに帰って 御主人様の住む街まで急いで向かいます。寒い夜の街を抜けて口から白い息があがる。

御主人様の家に着く御主人様が熱いコーヒーを入れてくれます。仕事疲れを気遣った優しい気持ちが嬉しい瞬間です。砂糖多めの甘いコーヒーは、なんだかとってもロマンチックな味です。

そして、熱いお風呂とお化粧の時間が終わると、待ちに待った時間がやってきます。

「今夜はどんな風にして欲しい?」

御主人様が、意地悪に聞きます。
私は、恥ずかしくて俯いて、甘えた声でお返事します。

「御主人様のお好きなようにして頂きたいです。」

御主人様が私に優しく言います。

「膝の上においで」

私は、御主人様に後ろから抱かれる形で膝の上に座ります。御主人様が欲情して下さっているのが、スカート越しにお尻に伝わってきて、だんだん淫らな気持ちになっていきます。そして、胸を弄られると私は恥ずかしい声を漏らしてしまいます。

「気持ち良いのか?まだ何もしてないぞ。」

御主人様の言葉嬲りに感じて、更にまた声を漏らしてしまいます。

「あーん・・・あんッ・・あんッ」

乳首をつまみあげられると、それだけで頭の中が真っ白になり、何度も何度も登りつめていきます。その淫らな声を聞きながら、御主人様が耳元で囁きます。

「佐緒里、お前はもう前には戻れない・・・乳首で感じるなんて女そのものじゃないか。いや・・・今やお前は本物の女だ。以前のお前など忘れてしまえ。」

そして、御主人様の硬くなった強張りが、更に佐緒里のお尻の下で割れ目に侵入してしまいそうに大きくなっていきます。

「はい、佐緒里は御主人様にお会いする以前の佐緒里ではありません。佐緒里という牝に生まれ変わらせて頂き、身も心も御主人様の僕です。私が雄でいた時の心は御主人様に去勢されてしまいました。佐緒里は御主人様の雄を受け入れる為に生まれてきた牝です。」

御主人様は愛撫で私を狂わせながら、力強い言葉で言います。

「そうだ。お前は俺様の牝犬だ。」

私は、その言葉を聞いて安堵する。
自分が御主人様に「牝」として認めて頂ける喜びとその従属感に・・・

「大きくて白くて桃のような、そそる尻だ。」

そう言うと御主人様は、今や女性器としてカスタマイズされた佐緒里のホールに潤滑クリームを塗り込んでいく。

「さあ、おいで・・・」

御主人様の優しい声に私は蜜を溢れさせて、腰を沈めていく。そして、硬く大きくなった強張りが、身も心も全てを支配するのを実感する。

「嗚呼・・・御主人様、これからもずっと佐緒里を可愛がって下さいませ。」

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【佐緒里の回想】
狂おしい時間というのは、こういうものなのだろうと初めて実感したのがこの頃です。自身の内面や秘められていた性癖を許されることで私は自ら壊れていきます。すでに同性に求められることに何の違和感もなく、彼の仄かな体臭、男らしい匂いさへ愛おしいものと感じていました。





回想録Ⅰ。御主人様と私<出会いの章>

御無沙汰していました。今、何をここで書くべきか何だか迷ってしまいまして、ついつい留守にする日が続いておりました。
そんな折、以前「ラヴトピア」というサイトを作った時に書いたテキストが偶然見つかりました。拙い文章ではありますが再録しておこうと思います。内容は多くの女装経験者、トランスジェンダーが通ってきた道と重なるかもしれません・・・ご自身の体験と重ね合わせてみてもいいかもしれません。10年前の写真をなつかしく眺めながら…

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御主人様と私 <出会いの章>

その当時、付き合っている女性がいました。
結局は喧嘩別れ。理由は彼女の浮気でした。

ある晩、今までデートをしていた時間がポッカリと空いてしまった事もあって、暇をもてあましピンク映画館に寄ってみたのです。

なんと、その暗闇の中に女性の姿が見えました。

なんでこんな所にと思い目を凝らしてみると、女装者である事がわかりました。
彼女は激しく感じていました。 その周りは老若数人の男たちが人だかりになっていて、彼女の身体を撫で回していました。

そして、濡れた唇からは切なく言葉にならない声。

「なんて、気持ち良さそうに喘ぐんだろう」

そう思って近付くと、彼女に手を引かれ、抱きすくめられ唇を吸われて気が遠くなってしまいました。

濃厚な化粧の匂い・・・甘くて蕩けるような舌・・・
場末の映画館の泥のような欲望の中で咲く彼女は蓮の花のようでした。

抱き合い身体を弄り合う内に、まわりの男たちの手が自分の身体にも伸びてきて・・・
こんな世界があるのかとひどく興奮してしまい、自分の中の何かが壊れていくのがわかりました。

同性愛は初めてではありませんでした。高校生の頃は電車で痴漢に会うなんてこともあったし、よく声をかけられもしていたので、何度かは興味本位で経験してはいたのです。

泥のような快楽の中で思ったことは一つでした。

「ああ・・・僕はこの人みたいに、女の子になって男の人に抱かれたかったんだ。」

その時、初めて 女としての自分を はっきりと意識したのです。

こうしてハッテン場に出入りするようになり、その後処女を喪失しました。
しかし、半年が過ぎるも未だ女装をするまでには至っていませんでした。


幸運な事にその場限りの男性と出会い続ける内に、自分にとって最高のパートナーに出会いました。

激しく奥まで挿入されながら、やさしく甘い愛撫。時折与えられる疼くような痛みと激しいヒップへのスパンキング。
そんな、天使のような繊細さと、獣のような激しさにすっかり参ってしまいました。
暗闇の中に、猫科の猛獣のようなしなやかな彼の身体が見えました。
帰りに携帯の番号を渡され、しばらくして連絡をとって彼と会うことにしました。

彼に自分は「女として抱かれたい」という事を素直に告白すると、「いいよ」と許してくれました。

初めて化粧をし、女性の衣服を身に付け、女として抱かれる至福の時間。
心の底から女になって抱かれる毎に、言葉遣いも仕草も変わっていく自分。
女でいることを許され抱かれ続ける内に、彼がとても大切な人になっていきました。

「御主人様ぁッ」

抱かれ続ける内に自然と口からそういう言葉が出ていました。
それは、Master と Slave という特別な愛の形に気付いた瞬間でした。

「お前はスケベでいやらしい牝犬だね」
ご主人様はそう優しく囁きました。

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【佐緒里の回想】
この頃の私は異性に対して心の中にファンタジーめいたものをまだ持っていたように思います。女性が嫌いという訳ではなく、憧れの対象ような部分が勝っていて、どうしても相手が普通に求めるような男性の強さを持てずにいました。私の内面が女性的であったためだと今ではわかるのですが、その当時は何故か懸命に男性的であろうとしたり、無知であるがゆえに相手をも傷つけていたのかもしれません。男だから・・・女だからという性差から少しでも解放されたい。女性と別れてからはそんな思いが大きくなっていったような気がします。






プロフィール

サオリーナ

Author:サオリーナ
ちす♪ 佐緒里です^▽^)b
オトコに生まれたけれど・・・
御主人様と出会ってすっかりオンナに育てられてしまいました。
愛さへあれば・・・変態でもイイじゃん♪

2003年よりWEBSITE「佐緒里のラヴトピア」<2010年終了>を立ち上げ、それ以来ネットの海を漂っています。

当ブログ・リンクより「画像も貼れるけど語り場的BBS」に跳べます。 コチラの掲示板では楽しく時にはHに語り合いましょ。

※カテゴリ・リンク「マイポートレート・ギャラリー」は私の女装&フェティッシュ写真集となっております。

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