宇宙人とアンドロイドと女装娘。
この前、黒木メイサのバトルスーツ姿に惹かれて「ASSAULT GIRLS」(押井守監督/2009年)という映画をDVDで観て、あまりのつまらなさにがっかりしちゃった。なにせメイサちゃんのバトルスーツがアソコまでずん胴に見えるのもどうかと思うし、演技派の菊地凛子ちゃんなんかニヤニヤしながらただ創作ダンス踊って~台詞がほとんどない中、一言「カァッ」ってカラスみたいに鳴くだけなんだから・・・
学生の自主映画かよヾ(゚Д゚ )ォィォィ
やっぱり、バトルスーツはちょっと古いけど「ゼイラム2」のイリア(メニコン森山・・・懐)ぐらい格好良く撮ってほしいものだ。「ゼイラム」の場合、何しろ敵と戦ってる内にバトルスーツが剥がされていき、タンクトップ一枚になっちゃうという露出サービスまであって・・・いやはや・・・エロい・・・おっと横道にそれましたーw
で、しかたなくDVDの映像特典でも観てなんとか満足しようとした私です(汗)
映像特典には、押井さんのインタビューが入っていて、「SF映画と女優」について語っていたのが意外と面白かったので、まあ今回は許してしんぜようww
※「禁断の惑星」より
このインタビューでは、SF映画の古典「禁断の惑星」のアン・フランシスのファンだという話から始まり、東宝のゴジラ映画「三大怪獣・地球最大の決戦」で金星人役を演じた若林映子さんのエロティックさや、彼女たち特撮映画女優の魅力について、子供のように語っているのだけれど・・・こういう映画やテレビから受けた影響って、私達にとって、実は結構大きいことなんじゃないかと思ったんだ。
※ゴジラに登場した宇宙人 左:若林映子(金星人)、右:水野久美(X星人)
ウルトラセブン・第9話「アンドロイド0指令」の金髪アンドロイド美女(小林夕岐子)、「怪獣大戦争」X星人(水野久美)なんかを子供の頃に観て、厚化粧の美女はみな非人間(異形のもの)なのではないかという刷り込みを受けた人達も多いでしょw
※「アンドロイド0指令」より、アンドロイドゼロワン
こうした刷り込みが、昨今のアニメに及び、「攻殻機動隊」の草薙素子(サイボーグ・擬体)となり、「エヴァンゲリオン」の綾波レイ(非人間)にまで昇華されたという考え方はたぶん見当違いではないと思う。
私の中にも・・・そうした女性の形をした器と同化したいという気持ちがあったんだよね。これは正直なところ自分自身の幼稚性が変化しただけのものなのかもしれないけれど、私にとっては夢であり一つのファンタジー。藤子不二雄先生の「バケルくん」の変身人形で女の子になりたかった子だったしww
結局、女装・女性化の根源にはこうした種子がかならずあるんだなぁ・・・
なーんて夢想してる私って、一体何者なんだろうって、時々悩んじゃう・・・アハハ。何しろ脳内は完全に女性化してるからなぁ。「脳内女性化補完計画」既に完了だよww フツーが一番楽チンなのにね~♪
男という器に生まれて・・・それでも、あえて精神的に女であろうとする自分。
そんな自分自身にとってお化粧することは、きっと心にマッチした器作りをしているみたいなもんなんだろうね・・・女装ってつくづく麻薬だって思うわww